新茶シーズン!新宿のお茶イベントに行ってきた

さる5月21日~5月26日に東京・新宿にて行われたお茶の総合イベント『お茶浪漫~ようこそ奥深いお茶の世界へ~』に行ってきました。

お茶浪漫アイキャッチ画像

イベント概要

「お茶浪漫」は今年が初開催の、国内外のお茶文化を集めたイベントです。
5月21日が国連総会で制定されている「国際お茶の日」なので、それにちなんでの開催なのだとか。
まずは、6日間の開催期間の長さにびっくりしました。
これまで行ったことがあるお茶のイベントは長くても週末3日くらいの開催だったので、会期が長く仕事後でも行けるというのは、百貨店開催ならではだと思いました。

さて、今回のお目当ては新茶だったのですが、よく考えたら今月は日本各地で新茶摘みが大忙しの時期では…?
そうなると、和紅茶や日本茶の取扱い店舗は少ないかも…と思って行ったところ、やはり全体の3分の1以上は海外のお茶の取扱店でした。
国産茶の茶園さんにお話を聞いたら、「出発の朝まで製茶作業をしていた」、「帰ったら茶摘みと製茶が待っている」と仰る茶園さんが多かったです。
「これ、今週詰めたばかりのお茶ですよ」と出来たてのお茶を出していただけるのは、お茶好きにとってはとても嬉しいことですね。

さて、今回は5月24日の会場の様子と、国産海外問わず気になった出展者様方を趣味全開でご紹介いたします。

場内の様子

●年ぶりの新宿&小田急ハルク…駅の改装で盛大に迷いました。
何とかたどり着き、7階の催事コーナーへ。

催事場内には20くらいのブースが並び、中央から見て右が日本茶・中国茶系統、左が紅茶系統で分かれているような形になっていました。
アクセサリーや甘味、焼菓子の販売などもあり、幅広いジャンルが集まっている印象でした。

そして、とても人が多い!すでにレジは長蛇の列でした。
催事では各店舗で会計する所が多い印象ですが、こちらはいろいろな茶園さんのお茶を試飲しながら買い物かごに入れて巡り、最後にお会計をする集合レジのシステム。
お会計がない分、お店の方が説明や試飲に対応していただける時間が長く、いつもの催事よりもしっかり説明やお話が聞けて楽しかったです。
そして、お話を聞けるということは購買意欲も爆上がりするのです。沼ですね。
「気づいたら買い物カゴがてんこ盛りに…」という方があちこちにいらっしゃったように思います。
※私もすぐにそうなりましたが。

また、会期中に行うセミナーの種類が多いのも素晴らしいと思いました。
中国茶、紅茶、和紅茶、珍しい客家擂茶など試飲やレクチャーを交えたセミナーが各日行われており、非常に賑わっていたようです。
受けたかったセミナーが悉く完売、いずれも盛況だったのが悔やまれます…

「雪星園」さん

宮崎県・五ヶ瀬でお茶の製造・販売を行う雪星園さん。
五ヶ瀬は九州でも積雪がある地域で、日本最南端の天然スキー場があるそうです。

釜炒り茶の新茶「やぶきた 満月摘み」はすでに完売。
満月の日に摘んだお茶はおいしいという伝承に基づいて摘んだ茶葉だったそうなのですが、早々に完売されたそうです。
エコ茶会でいただいた柑橘紅茶も完売とのこと。人気の高さがうかがえます。

雪星園さんは萎凋釜炒り茶が大好きなのですが、今回は萎凋釜炒り茶に寒緋桜という山桜を合わせた「はなごろも」と、和紅茶「たかちほ セカンドフラッシュ」を試飲させていただきました。
お茶はふんわりと甘く、飲み心地が良い萎凋釜炒り茶。
寒緋桜の濃いピンクが、お湯で開いて淡くなっていく様がとても美しい。
淹れたお茶に花を浮かべてもかわいらしく、見た目にも楽しめるお茶でした。

「たかちほ セカンドフラッシュ」は、釜炒り茶品種のたかちほの夏摘み紅茶。
夏摘みの少しどっしりとしたコクと華やかな香り、飲み心地は紅茶らしい渋みの中に甘みがあって思わず一緒のタイミングで試飲していた方(知らない方)と「これいいですね!」と言ってしまった茶葉でした。
焼菓子との相性がよく、ミルクティーにしても良いとのことです。

なお、今回は西浅草の「KUKAI」さんとのコラボ商品の焼き菓子も3種販売されていました。
「焙じ茶とキャラメルナッツのマフィン」をいただきましたが、深煎りのコーヒーのように香ばしい焙じ茶に、キャラメルナッツが絶妙でした。
「たかちほ セカンドフラッシュ」との相性も良く、セットで購入される方もいらっしゃいました。

雪星園さん画像

雪星園さんのお茶は摘み方から製法まで作り手のこだわりが随所にみられて素晴らしいと思います。
次回の催事はまた違うお茶になる予定とのことで、非常に楽しみです。

「中窪製茶園」さん

語彙力が崩壊しますが…好きです。
こちらの実生在来の和紅茶がとても好きで、毎年買っては飲み切るのがもったいなくて最後の一煎をいつ飲むか悩んでしまうお茶です。
秋の森の中で感じる、樹木と木の実と穀物の合わさったような複雑な香りに、ワイルドですっきりとした飲み心地が好きです。
製茶の際に取り除いてしまいがちな淡い色味の葉を敢えて入れていて、それが味に深みを生むのだとか。
昨年の茶葉をまだ寝かせてあるので、飲み比べてみようと思います。

今回は、「さえあかり」もいただきました。
目の覚めるスッキリとした香りに、ふんわりとした甘さ、香ばしさがたまらなく好きです。
自宅でも早速飲みましたが、朝によく合うお茶だなと思います。
こちらは製造1週間目くらいのものとのことで、「今飲むのもいいけれど、秋まで寝かしておくと味が変わってまた楽しい」とのことでしたので…
今飲む用と、秋に飲む用をいただいてきました。

中窪製茶園さん画像

秋が楽しみです。

「青蛾茶房」さん

中国茶を嗜む方なら知らない方はいないと言われる吉祥寺の秘境。
エコ茶会にも出店していた店舗さんです。

こちらの店舗の凄さは、他では見たことがないようなものしかないこと。
オーナーさんが各国の秘境と呼ばれるところを巡って見つけてきたお茶が並び、二度と手に入らないかもしれないお茶も多数。
ラオス、ベトナム、聞いたことのない秘境も多く、樹齢二千年超えの茶樹から摘んだお茶や、20年寝かせた白茶など、
説明を聞くたびに「なんですって?」を連発したくなる、唯一無二とはこういうことかと納得する圧巻の品ぞろえが特徴です。

青蛾茶房さん画像

なお、オーナーさんは開催前日まで海外でお茶を仕入れていて、開催後もすぐ海外に発って行かれたそうです。

完売のお茶が多かったのですが、「キンモクセイ紅茶」を購入しました。
こちら、酒呑みにおすすめのお茶なのだそう。
水出しで焼酎を割るも良し、酔い覚ましに飲むも良し、漬込んでも良し。
ハイボールも絶対合うと言われて即決です。
キンモクセイのお茶は香料使用のものが多いと聞きますが、こちらは茶葉と一緒にキンモクセイの花びらが入っています。
生花由来の香りの高さが素晴らしく、紅茶との相性もぴったりです。

青蛾茶房さん画像その2

水出しにして水筒に入れて持たせたら、家族にも絶賛されました。
お酒に使う分が…と思いつつも、「あしたキンモクセイのお茶持っていく!」と言われたら断れませんね。
今度店舗にも行かせていただこうと思います。

「PureTips」さん

都内に店舗を構えるインド紅茶専門ブランド。
数種類試飲、購入しましたが、私のお気に入りは「プレミアム・マサラ・チャイ」です。
スパイスの香りが段違いに芳醇で、甘くスパイシーな香りは思わず「ずっと嗅いでいたい」とこぼしてしまうほど。
使用しているスパイスはどれも非常に品質が高いもので、本場インドの方にも驚かれるとお店の方が仰っていました。
国内外に固定ファンの方がいて、来るたび大量に買っていかれると言うのも納得です。
試飲はストレートのお湯出しでしたが、「これをミルクで作ったらと想像してみてください…」と言われ、即決でした。
おいしく作るためのレシピやコツも教えていただき、帰宅後に早速実践。

PureTipsさん画像

家族にも「これはヤバいぞ…」「おかわりはありますか」と聞かれました。
お話もとても面白く、引き込まれる魅力のあるお店でした。

「ジュンチヤバリ茶園」さん

ネパール「ジュンチヤバリ茶園」の紅茶を販売している店舗さん。
水出しのヒマラヤンスプリングを試飲させていただきました。

お話を聞いていて惹かれたのが、宮崎県・椎葉村からジュンチヤバリ茶園に持って行って栽培している「ヒマラヤン・シイバ」というお茶の存在。
椎葉村は雪星園さんのある五ヶ瀬町の隣村で、釜炒り茶の産地でもあります。
日本に海外の茶木を持ってきて栽培して…という話は紅茶品種のルーツなどでいろいろ聞きますが、日本の茶木を海外でというのはさほど多くない印象だったので、とても面白かったです。

「末吉製茶工房」さん

鹿児島の茶園さん(好きです)。
新茶シーズンの真っただ中の出店ということもあり、新茶のラインナップが多く嬉しかったです。
かぶせ茶を得意とされている茶園さんとのことで、今回は今季できたての「生緑茶」をさえあかり、さえみどりの2種をいただきました。
「生」がつくだけあり、フレッシュな茶葉の甘みとすっきりとした飲み心地がとても好き。特にさえみどりは、まろやかな旨味と後引く味がとても好きなお茶でした。
「和紅茶」は鹿児島茶由来のほのかな甘みに果実のようなふわりと甘みのある香りがあって、とても飲みやすかったです。

末吉製茶工房さん画像

他にも、緑茶の良さを残した浅煎りのほうじ茶「青ほうじ茶 馨し」など、オリジナリティあふれるお茶がたくさんありました。

お茶以外も良かった

その他、おだんご、月餅などのお菓子やアクセサリーの販売もしていて見ごたえがあり楽しかったです。
買えてうれしかったのは、福岡の月餅専門店、「甜甜印象」さんのジャスミンミルクティーの月餅!
一口サイズの月餅は皮がしっとりとしていて、中にほんのり甘いあんがぎっしり包まれています。食べ終わる頃にふんわりとジャスミンの風味が香り、「もっと食べたかった!」となる一品。

甜甜印象さん月餅画像

オレンジ烏龍茶の月餅、珈琲月餅、ベリー月餅など変わり種も多数ありました。
その他、「一久」さんのからいも餅、「らしゃ亭」さんの羊毛フェルトアクセサリー、中国茶器の取り扱いなどもあり魅力的なものであふれていました!
1日いたかった!滞在時間があまりなかったのが非常に悔やまれます。

感想

和紅茶を扱っている店舗が目的ではありましたが、珍しい見たことがないお茶が多く目移りしてしまいました。
小規模なTFともいえるような豊富な情報量で、非常に楽しかったです。

初開催のイベントだったようですので、来年以降が楽しみです。


イベント情報
【開催日】5月21日(水)~5月26日(月)
【会場】新宿小田急百貨店