茶殻の魅力

普段何気なく捨ててしまっている「茶殻」。
三煎目まで淹れたあと、まだ香りがしっかり残っていて、「捨てるのはもったいないな」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は茶殻には、私たちが思っている以上にたくさんの魅力と使い道が詰まっています。
今回は、そんな茶殻の実用的な活用法に注目し、料理から暮らしのアイデアまで幅広くご紹介します。
茶殻を最後まで使い切ることで、いつものお茶時間が少し楽しく、豊かになるかもしれません。
アレンジレシピ
■茶殻おひたし■
上級煎茶 さくや 2025 /狭山茶農家 ささら屋

- 上級煎茶 さくや 茶殻(ティーバッグ 1包 3g):3g
- 鰹節:一つまみ
- ポン酢:お好みで
【作り方】
- 抽出後の茶殻の水気を軽く絞ります。
- 器に盛り、鰹節をのせてポン酢を数滴かけたら完成です。
上級煎茶「さくや」は、湯冷ましした70℃のお湯を注いだ瞬間、まるで新緑の中で深呼吸をしているかのような、グリーンで爽やかな香りが立ち上ります。
二煎目を淹れ終えた後に残る茶殻も青々しく、枝豆や青菜のようなみずみずしい香りが特徴です。
湯切りした茶殻をそのまま口に含むと、苦味や渋味はほとんどなく、まるで青菜のようにやわらかく、驚くほど食べやすい食感に。
そこに鰹節の旨みとポン酢の酸味が加わり、シンプルながらも後を引く味わいに仕上がります。もう一品欲しいときにもぴったりです。
■茶殻ふりかけ■
青ほうじ茶~馨し~/末吉製茶工房

- 青焙じ茶「馨し」 茶殻:5g
- 醤油:2g
- 砂糖:1g
- じゃこ:2g
- いりごま:一つまみ
- 鰹節:一つまみ
【作り方】
- 茶殻を軽く絞り、フライパンに入れます。
- じゃこを加え、弱めの中火で水分を飛ばすように炒めます。
- 醤油と砂糖を加えてなじませ、火を止めてから鰹節といりごまを混ぜたら完成です。
「青焙じ茶~馨し~」は、お湯を注いだ瞬間に立ち上がる、やわらかな香ばしさが特徴。そのあとに青焙じ茶ならではの青々とした爽やかさが重なり、奥行きのある香りが広がります。
茶殻を口に含むと、茶葉本来のグリニッシュな風味が感じられ、食べ終えた後には、焙じ茶の香ばしさとクセになるほろ苦さが余韻として残ります。
ふりかけにすることで、茶葉の風味をまるごと味わえるうえに、ごはんがどんどん進む、満足感の高い一品に仕上がります。
※注意※
- 衛生面の観点から、お茶を抽出した直後の茶殻を使用してください。
- 胃腸の弱い方は、体調に合わせて量を調整してください。
末吉製茶工房さん
「上級煎茶 さくや 2025」
「青焙じ茶~馨し~」
実用編
■推し茶殻で押し茶殻!?■

- 茶殻
- ラミネートシール
- 紐
- ハサミ
- ペーパー
- 穴あけパンチ
【作り方】
- ペーパーで茶殻の水分をしっかり取ります。
- ラミネートシールにバランスよく茶殻を配置し、気泡を抜きながら貼り合わせます。
- 穴あけパンチで穴をあけ、紐を通したら完成です。
今回は、雪星園さんの「みねかおり」、牧之原山本園さんの「べにふうき花香」、吉田茶園さんの「いずみ1st 2025 №2」の茶殻を使って、オリジナルのブックマーカーを作ってみました。
茶殻は、大きさや形、色合いまで一つひとつ異なり、眺めているだけでも飽きません。
なかでも雪星園の「みねかおり」は、茶殻がやや大ぶりで存在感があり、一枚でもバランスよく仕上がるのが魅力です。
その個性を活かすことで、シンプルながらも可愛らしい作品に仕上がりました。
実際に本に挟んでページを開くと、ふと目に入る茶殻マーカーに、不思議と愛着が湧いてきます。
ギザギザとした葉の形が特徴的な茶殻は、押し花にすると一味違った仕上がりに。
記念として、自分だけの“茶殻アート”を楽しんでみてはいかがでしょうか。
吉田茶園さん
「いずみ1st 2025 №2」
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■茶殻で作る消臭・脱臭剤■
乾燥させた茶殻は、自然由来の消臭・脱臭剤として活躍します。
下駄箱、冷蔵庫、タバコの灰皿などに入れておくだけで、茶葉に含まれる成分がニオイを吸着し、空間をさわやかにしてくれます。
魚を焼いた後のグリルにまけば、生臭さが和らぎ、後片付けも楽になります。また、乾燥させた茶殻を布袋やストッキングに入れて靴の中に入れると、湿気とニオイを同時にケアできます。
- 雑草対策
- 床掃除
- 油汚れ対策
茶殻を庭にまくと、成分の作用で雑草の生育を抑える効果が期待できます。
湿った茶殻を畳や床にまいてから掃くと、水分がほこりを絡め取り、舞い上がりを防ぎます。
フライパンに残った油汚れには、乾燥した茶殻を入れて軽く炒めると、茶殻が油を吸着。
その後キッチンペーパーで拭き取れば、洗剤の使用量を減らせてエコにもつながります◎
編集後記
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
食べ物になったり、ブックマーカーになったり、掃除に活躍したりと、茶殻がこれほど多彩に暮らしに寄り添ってくれる存在だとは、私自身も改めて驚かされました。
和紅茶や日本茶は、茶葉の品種や淹れ方によって風味や水色が変わるだけでなく、その“残り香”としての茶殻にまで個性が宿ります。鮮やかな青さが残る煎茶、香ばしさが際立つほうじ茶、それぞれが持つ「残りの個性」に気づけることこそ、茶殻の大きな魅力だと感じています。
鮮やかな青さを残す煎茶、香ばしさが際立つほうじ茶──どれもが、そのお茶のストーリーを物語っているようです。
「最後まで楽しむ」という視点が加わることで、何気ないお茶の時間が、少し特別なものへと変わっていく。
そんな豊かなひとときを、ぜひあなたの暮らしにも取り入れてみてください。
あなたのお茶が持つ「最後の可能性」を引き出し、サステナブルで愛おしい暮らしを、どうぞお楽しみください。
