関東のお茶

今回は、取り扱っている関東地方の茶園のお茶をご紹介します。
関東地方のお茶の魅力は、土地ごとの自然環境と、作り手一人ひとりの哲学や工夫が重なり合い、多彩な表情を生み出している点にあります。
SuQ Chaでご紹介するお茶は、香りや味わい、飲み終えたあとの余韻まで、それぞれに異なる個性を持っています。
お茶そのものの魅力はもちろん、各茶園が育むお茶の奥深さを、丁寧に掘り下げてお伝えできればと思います。
Index
狭山茶農家ささら屋/埼玉県

最初にご紹介するのは、埼玉県入間市宮寺に畑を構える「狭山茶農家 ささら屋」さんです。
入間市宮寺は、「狭山茶(さやまちゃ)」発祥の地として知られています。
狭山茶は、「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と詠われるほど、滋味深く、飲みごたえのある味わいが特徴の産地です。
屋号の「ささら屋」は、埼玉西部の方言で「ささらほうさら(しっちゃかめっちゃか)」に由来しており、伝統と経験、そして新たな挑戦やテクノロジーが前向きに混ざり合う様子を表現しています。
「故きを温ねて新しきを知る」という想いが込められた名前です。
ささら屋さんが手がける和紅茶は、狭山で育った品種「さやまかおり」ならではの個性が際立つ一杯です。
そのうちの一つである「さやま和紅茶 かえで」からも、その魅力を存分に感じていただけます。
ひと口含むと、花を思わせるやさしくふくよかな香りが口いっぱいに広がり、まろやかな口当たりと自然な甘みが、心をふっとほどいてくれるような印象を与えます。
なかでも印象的なのは、花香の豊かな表情。
やわらかく甘いバラのような香りから、奥行きのある蘭を思わせる香気まで、一杯の中で移ろうような変化が楽しめます。
渋みや苦みが少なく、後味もやさしく穏やか。和紅茶を初めて飲む方にもおすすめの一品です。
■スタッフのひとりごと
「ほうじ和紅茶 あかり」を初めていただいたとき、その完成度に驚かされました。
ほうじ茶特有の香ばしさと、和紅茶の甘くまろやかな旨みが心地よく溶け合い、自然と気持ちが落ち着く味わいでした。
もともとほうじ茶好きな私ですが、このやさしい香ばしさと奥行きのある旨みを知って以来、すっかり虜になりました。
ささら屋さんのお茶に付けられた名前もどれも愛らしく、親しみを感じさせてくれます。そこにも、お茶づくりへの深い愛情が表れています。

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お茶の平岡園/埼玉県

次にご紹介するのは、同じく埼玉県所沢に畑を構える「お茶の平岡園」さんです。
平岡園さんは、代々受け継がれてきた肥沃な土地で狭山茶を育て、自園の茶畑からの摘採、製茶、火入れ、販売までを一貫して行うお茶農家です。
枝をなるべく切らない芽数を抑える独自の仕立てによって、一枚一枚の茶葉にたっぷりと養分を蓄えさせています。
この丁寧な栽培によって、コクがありながらもやさしい味わいのお茶が生まれます。
平岡園のお茶は、やさしくまっすぐな味わいで、毎日飲んでも飽きないのが大きな魅力。
主張しすぎることなく、飲み進めるほどにじんわりと旨みが広がり、気づけばもう一杯淹れてしまいたくなる、そんな安心感のあるお茶です。
【三富紅茶】は、「はるみどり」の甘みと「さやまかおり」の爽やかさを活かしたブレンド和紅茶。
渋みが少なく、蜜香のふくよかな香りと軽やかな甘みが、飲み心地へと導いてくれます。
■スタッフのひとりごと
三富紅茶は、そのままでも十分おいしいですが、「最中」「すあま」など和菓子と合わせると、甘みがより引き立ちます。すっきりとした甘さの中に感じられるグリニッシュな香りも印象的です。
ヨーグルトなど乳製品との相性も良く、グリークヨーグルトと合わせたときには、あっという間に食べきってしまうほどでした。

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吉田茶園/茨城県

最後にご紹介するのは、茨城県古河市に畑を構える「吉田茶園」さんです。
吉田茶園の畑が点在する茨城県は、お茶の経済栽培の北限とも呼ばれる地域です。
四季の寒暖差が大きいこの土地ならではの気候が、味わい深いお茶を育んでいます。
6代目店主・吉田正浩さんを中心に、ご家族が一丸となってお茶づくりに取り組み、歴史と伝統を守りながら新たな挑戦を続けています。
吉田茶園のお茶は、力強さと繊細さを併せ持った味わいが特徴です。
口に含んだ瞬間に広がる香りと、その後に続くしっかりとしたコクが、「お茶を飲んでいる」という満足感を与えてくれます。
■スタッフのひとりごと
「いずみ」を飲み比べた際、収穫時期の違いだけで香りや味わいがここまで変わるのかと、驚きました。
とくに、いずみ1stの中でも最初に収穫されたものは、上品で軽やかな味わいの中にとろみがあり、個人的には最も飲みやすく感じます。
忙しい朝、氷出ししたいずみ1stを片手に家事をこなす―― そんな日常に自然と溶け込む、不思議な魅力を持ったお茶です。

■吉田茶園さんのお茶はこちら
それぞれの土地と、作り手の想いが一杯のお茶に丁寧に映し出されています。ぜひ飲み比べを通じて、関東のお茶が持つ奥深さを感じてみてください。
その日の気分やシーンに合わせて、お気に入りの一杯を見つけていただけましたら幸いです。