梨＆はちみつ新城生姜紅茶
秋の気配が感じられるようになり、朝晩の涼しさとともに、残暑も落ち着いてきました。といっても、10月とは思えない蒸し暑さがまだ続いており、もっと「いつもの秋」らしさを感じたいですね。
そこで今回は“秋を感じさせてくれる梨”を使ったアレンジティーをご紹介いたします。
生姜紅茶と梨は、とても相性が良いのです。
鈴木製茶さんの新城生姜紅茶を使用したホットアレンジドリンクです。
Index
～梨に期待できる３つの効果～
この時期が旬で食べ頃の梨は、水分が約88％〜90％を占めており、水分補給に適した果物です。水分が多いだけでなく、カリウム・食物繊維・アスパラギン酸なども含まれており、むくみ解消・整腸作用・疲労回復などの健康効果も期待できます。
以前の記事でも触れましたが、今回は３つに絞ってその特徴や効果をお伝えいたします。
■むくみ減退■
梨には「カリウム」が多く含まれており、体内の余分なナトリウム（塩分）を排出する働きがあります。塩分を摂りすぎると体に水分が溜まりやすくなり、顔や手足のむくみとして表れることがありますが、カリウムを適度に摂取することでそのバランスを整えることができます。
さらに梨は水分が約88％〜90％を占めているので、補給することで体の巡りを良くし、利尿作用をサポートすることでむくみの改善につながります。
特に、夏から秋にかけては冷たい飲み物や塩分の多い食事を摂る機会が増えるため、むくみを感じやすい季節でもあります。加えて、梨に含まれる「アスパラギン酸」も注目成分のひとつです。
これは疲労回復を助けるアミノ酸の一種で、体の代謝を促進し、老廃物の排出にも関わるため、むくみ対策に間接的に役立つと考えられています。
梨は『水分・カリウム・アスパラギン酸』の３要素によって、体内の余分な水分を整え、スッキリとした状態へ導いてくれる優秀な果物なのです。
女性の最大の敵であるむくみに打ち勝つために、積極的に取り入れていきたいですね。
■整腸作用■
梨には食物繊維が含まれていて、腸内環境を整える働きがあります。特に梨に含まれる食物繊維は「不溶性」と「水溶性」の両方を兼ね備えているのが特徴です。
不溶性食物繊維は腸のぜん動運動を活発にし、便のかさを増して排出を助けます。
一方、水溶性食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、腸内フローラを整えるサポートをします。その結果、便通がスムーズになり、体の調子を整えるだけでなく、美肌や免疫力の維持にもつながります。
また、梨特有の成分「ソルビトール」には緩やかな下剤のような作用があり、便秘気味の方にはとても心強い栄養素です。水分と一緒に取り入れることで、腸内環境の改善にさらに効果を発揮します。
ただし、お腹が緩い方は食べすぎにご注意ください。
■疲労回復■
梨に含まれるアスパラギン酸は、アミノ酸の一種でエネルギー代謝を助ける重要な成分です。体内で乳酸を分解する働きがあり、運動や暑さでたまった疲労物質を効率よく処理してくれます。そのため、夏バテや季節の変わり目に感じやすい倦怠感を和らげる効果が期待できます。
さらに、梨にはクエン酸やビタミンCも含まれており、抗酸化作用や疲労軽減に役立ちます。特に秋は昼夜の気温差で体調を崩しやすい時期なので、梨を取り入れて体の回復力を高め、季節の変わり目を健やかに乗り切りましょう！
～アレンジレシピ～※1人分
【材料】- 和紅茶 新城生姜紅茶 ティーバッグ（鈴木製茶さん）：1包
- お湯：200ml
- 梨：1/4個（すりおろしまたは薄切り）
- はちみつ：小さじ1～2（お好みで調整）
【作り方】
- カップに新城生姜紅茶のティーバッグを入れ、熱湯を注いで3分ほど蒸らします。
- すりおろした梨、または薄切りにした梨を加えます。
- お好みではちみつを加えて、よくかき混ぜれば完成です。
～最後に～
鈴木製茶さんの生姜紅茶は、鼻に抜ける生姜の甘みや辛味と紅茶のふわっとした甘さが調和しているのが特徴です。今回使用した梨も柔らかな甘みを感じたため、素材本来の甘さでも十分に楽しめましたが、はちみつを加えることでさらにコクが増し、飲みやすくなったように感じます。温かいうちに飲むと、生姜のすっきりとした香りをいっそう感じられるので、特におすすめです。
季節の果物とお茶を組み合わせることで、味わいだけでなく健康面でも多くの恩恵が得られます。
梨による効果「むくみ減退」「整腸作用」「疲労回復」に加え、生姜は古くから漢方として用いられ、血行促進や体を温める効果が期待されます。特に冷えやすい秋口には、内臓を温め、代謝を助ける点で心強い食材です。さらに紅茶に含まれるカフェインやポリフェノールは、集中力を高めたり抗酸化作用をもたらしたりと、日常の健康維持に役立ちます。
そこに「はちみつ」を加えることで、やさしい甘さとともにビタミン・ミネラル・抗菌作用もプラスされます。喉のケアや疲労回復にも効果的で、秋から冬にかけての季節にはぴったりの組み合わせです。
「梨＋生姜紅茶＋はちみつ」というトリオは、秋の体調管理をサポートする理想的な組み合わせになります。
味わいの調和はもちろん、日々の健康習慣としてもおすすめできる一杯です。ぜひこの機会にお試しください！
【出典】
アスパラギン酸：和食の旨み倶楽部.『疲労回復効果を持つうま味成分アスパラギン酸の働きとお勧め食材』和食の旨みホームページ.（2025年10月8日アクセス）
カリウム：馬塲 耕造.『「梨」には身体に良い効能が豊富！健康や美容効果をもたらす栄養素や成分を解説』健康管理食ジョイントホームページ.（2025年10月8日アクセス）
ソルビトール：agriJAPAN.『梨の健康と美容効果』agriJAPANホームページ.（2025年10月8日アクセス）
食物繊維：川野恵.『管理栄養士監修｜梨の栄養と効能を紹介』蝶結びホームページ.（2025年10月8日アクセス）